趣味としての家庭菜園やインテリアとしての観葉植物など、植物を育てるにあたって、さまざまな栽培方法があります。
・庭の土で栽培する(庭がある方向け)
・プランターや鉢を使って栽培する(主にベランダがある方向け)
・水耕栽培(水だけで育てる方法)
主にこの3つが考えられますが、初心者が植物を扱うにあたって土を使った方法がおすすめできない理由をご紹介します。
植物を育てるために必要なもの
植物が育つには、水や栄養、光、空気などさまざまな要素が必要です。また植物を支えるための土台となるものが必要です。
土のデメリット
植物を育てると聞いて、誰もが最初に土が必要と考えるでしょう。土には根を支える役割はもちろん、養分が含まれていることや、水分を蓄える性質が植物に適していて、昔ながらの農家はみんな土を使って栽培しており、伝統的であると言えます。
ですが、そんな土を使った栽培方法がなぜ、初心者にはおすすめできないか、自身の経験を交えて説明します。
①場所

土を使った方法では、室内に土を置くことへの抵抗や、後述する虫やニオイなどの衛生的な観点から、基本的に外で行うことになるでしょう。広い庭やベランダがある方は問題ないですが、観葉植物や家庭菜園にスペースを割けない方も多いのではないでしょうか。
それに植物は種類にもよりますが基本的にグングン成長していきますので、それなりのスペースが必要になっていきます。
「家庭菜園や観葉植物を始めたいけど場所がない…」これが最初の壁となりうると言えます。
②土づくり
あらかじめ土には少量の栄養素が入ってますが、植物が成長するためには不十分であり、追加の栄養素である肥料が必要です。
初めから肥料が含まれている培養土も販売されていて便利な時代だなと感じます。
ですが、含まれている肥料も成長に伴って消費されていくので、追加の肥料を継ぎ足す作業「追肥」が必要になってきます。
また肥料以外にも注意することがあります。それは土のpHです。
pHは、その液体が酸性なのか、アルカリ性なのかを表す尺度ですが、植物によってそれぞれpHの好みがあり、合わないと病気になって枯れてしまったりなどと重要な指標です。
そのpHを調整するために石灰や硫黄などの調整剤を土に混ぜる必要があるのですが、この作業は特にコツが必要で、正確にするためにはpHを測るための道具を購入しなければなりません。

土づくりと一言で言っても、最初だけではなくメンテナンスが不可欠で、コツも必要という点から、初心者にとっての挫折ポイントであると言えるでしょう。
③虫

前の項目で土づくりについて書きましたが、その土は植物だけでなく、虫にとっても好条件な環境です。特に肥料の中には牛糞や鶏糞など、いわゆる動物のウ○チが含まれている場合が多く、そのニオイも虫がよってくる原因になります。
自分の場合、Gが出たこともあります、、
虫が苦手な方には「家庭菜園は無理!」となってしまう最大の理由であると言えるでしょう。
その対策として、農薬を使用するなどの方法が考えられますが、健康被害への懸念もあります。
でも安心してください!
後に書きますが、農薬を使わずに虫が来ない家庭菜園も世の中にちゃんと存在してます。
④毎日の水やり
植物が生きていくには水が必要です。
雨が降っていて庭が潤っているなどの状況以外は基本的に毎日の水やりをしなければなりません。
最初は植物を育てることに楽しみもあり、毎日の水やりを覚悟して挑んだはずなのに、これが意外と挫折ポイントになり得ます。習慣化するまでに、さまざまな要因によってモチベーションが下がったり、旅行などしばらく家を空けるのも難しくなるので、ストレスにもなるでしょう。
自動水やり機といった便利なツールもありますが、導入するには手間かお金がかかります。

⑤猛暑と極寒
植物を育てられるかどうかは温度に左右されます。特に35℃を超える猛暑日や10℃以下の寒い日には植物はうまく育ちませんし、栽培はほとんど不可能です。
私の場合、ベランダに室外機があるので、外気温+5℃以上で40℃超えてる過酷な環境なので、ほとんどの植物が枯れてしまい、挫折した経験があります、、
また外が暑かったり寒かったりすると、水やりやメンテナンスするために外に赴くのが億劫になり、モチベーションが下がる要因になります。
⑥直射日光
特に夏は気温だけでなく、照りつけるような直射日光にも気をつけなければいけません。
ほとんどの植物が育つためには光が必要ですが、それが強すぎてもかえって悪影響になります。水のやり過ぎでも根腐れするように、光にも適切な量があります。
夏は太陽の位置が高く、光が特に強く降り注ぐので、すだれなどで調整する必要があります。

このように家庭菜園は、ただベランダにプランターを置くだけでは出来ないのが、初心者にとって入門の高いハードルになっています。
おすすめの方法は?
今まで土を使った植物の育成方法のについてデメリットを中心に書きましたが、そんなデメリットを全て解決する方法が「水耕栽培」です。水耕栽培のメリットデメリットは下の記事にて紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
準備中
それでは素敵な家庭菜園ライフを!
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